[絵本]はてなダイアラー絵本百選


私の紹介する絵本は、コレ。


はなのすきなうし (岩波の子どもの本 (11))

はなのすきなうし (岩波の子どもの本 (11))


これ、マンロー・リーフのおはなしだったのね。知らなかった。


この絵本と最初に出会ったのは、小学3年生のとき、学校図書館で。
あんまり恵まれた図書館では、なかったんだけれど。


私の小学校では、3年生になると、図書館の利用ができるようになり、
代本板が一人一人に渡される。代本板って、今あるのかしら。


みんな、何、借りようかと、ワクワクしながら、
図書室の本を片っ端からチェックする。
で、私は、岩波の子どもの本の一群を発見し、読みたい!と思う。
3年生にしては、幼いのかもしれないけれど、
それまでに、それ系の本と縁がなかったので、仕方ない。


で、『はなのすきなうし』を手にとって、開けてみると、
あるのは、初めと終わりのページだけで、
途中のページが無くなっていて、
なんじゃこれは!と。ガッカリした思い出が。(^^ゞ


愚痴をいわせてもらうと、
保育所の絵本も、モモちゃんシリーズとか、こぐまちゃんシリーズとか。
いい絵本は、全部。ページが抜けてたというか、破れてた。
しろくまちゃんのホットケーキ」も、焼くページが無かった。(T_T)


そして、話は現在に戻って、
再び『はなのすきなうし』と対面したのが、先週。
公共図書館で、偶然見つけて。


表紙の色もデザインもすてき。表紙をめくると、
大闘牛フェルジナンドのポスターと、それに集まる子どもたち。
絵柄もカッコイイ。黒一色の、迫力ある絵。


昔、スペインに、ふぇるじなんどという、かわいい子牛がいました。
他の子牛たちとは違って、ひとりで花の中に座っている、ふぇるじなんど
彼を心配して、おかあさんが聞きます。


「どうして、おまえは ほかのこどもたちと いっしょに、 とんだり、はねたりして あそばないの?」
と、おかあさんは ききました。
けれども、ふぇるじなんどは あたまをふって、いいました。
「ぼくは こうして、ひとり、はなのにおいを かいで いるほうが、すきなんです」


そこで おかあさんには、ふぇるじなんどが さびしがって いない ことが わかりました。−うしとは いうものの、よく ものの わかった おかあさんでしたので、ふぇるじなんどの すきなように しておいて やりました。


なんて物の分かったお母さん!すてき。いや、かくありたい。


そのあと、ふぇるじなんどが成長し、立派な雄牛になり、闘牛に連れて行かれて大騒ぎになるんだけれど。
最後には「ふぇるじなんどは、とてもしあわせでした」でハッピーエンドとなる。
ハッピーな、絵本なのでした。


私、この絵本が好きです。(^^♪


さて、次にバトンを渡すのは誰にしようかと探していたんですが、
id:okiikuさんに、バトンを受け取ってもらえました。(^^♪
お忙しい中、感謝。


ゆったりと、バトンが続いていきますように。